見慣れた形なのに、目を引くサインを
ドアハンガープレートサイン 開発秘話

 

見慣れた形なのに、目を引くサインを

ドアハンガープレートサイン 開発秘話

ドアハンガープレートサイン

ドアに掛けるオープン・クローズドサイン。
ホテルのドアハンガーのような形で、どこかで見たことがあるのに、お店で見るとなぜか新鮮。

豊富なバリエーションや簡単に選べるデザインテンプレートなど、PIECE OF SIGN らしい魅力に詰まった商品です。

企画から約2年、マーケティング部から商品開発に至った経緯を、
担当の仲村さんに福永が聞きました。

福永 ドアハンガープレートサインはいつ頃から企画されたんですか?
仲村 ちょっと待ってください。えっと、2024年の1月とメモにあります。
福永 約2年!
仲村 形にするまでにちょっと時間がかかりましたね。
福永 その経緯は後ほど聞くとして、まずはきっかけから伺ってもいいですか?
仲村 この時期、私はマーケティングチームにいたんですが、
その中でGoogleの検索ワードから商品開発に繋げるということをしてたんです。
福永 それは売れそうだから?
仲村 というよりも、需要があるからって感じですね。
その検索ワードが多いということは、探されている人が多いということなので。
福永 なるほど。それでこのオープン・クローズドサインが生まれたと。
仲村 探している人がこんなにもいるんだと思いましたし、
フィールドワークやお客様の声もあったので開発をしようとなったんです。
福永 既に販売している壁に付けられるものも、この時期に開発したんですか?
仲村 あちらのほうが早く販売を開始しましたが、開発の時期は一緒ですね。
福永 壁付けの人気があるから、ドアに掛けられるものを開発したと思ってました。
仲村

そうではないんですよ。
最初から床置きと壁付け、ドアに掛けられるタイプの3種類を用意しようとしてたんです。

福永 なぜ、そこまでの種類を用意しようと思ったんですか?
仲村 検索ワードから始まった企画ではあるんですが、
やっぱり探すとちょうどいいのがなくて…
福永 ちょうどいいとは?
仲村 例えば、麻紐で吊り下げるものや、ブリキ製の凹凸のあるもの、
やたらと重厚感があるものなど、なぜかアメリカンなものが多く、
どこのお店でも使えるものがないという印象でした。
福永 確かに。
仲村 さらに、あまり種類がない分、どうしても既視感を覚えてしまうんです。
どこのお店にもあるし、見た目も同じなので。
福永 なるほど。それだと本来の目的も達成しないですよね。
オープンしてることを伝えたいのに、景色の一部になってしまっている。
仲村 そうなんです。
だから、どこのお店でも使えて、でも、既視感がないものを作ろうと思いました。
ドアハンガープレートサインの全体像
福永 それで、この形になったと。
仲村 この形は、ホテルなどで誰もが見かけたことがあると思うんです。
でも、お店で見ることはあまりない。
見慣れてるけど、見慣れてない。そんな形状にしました。
福永 これならお店の入り口にかけてても違和感がないですしね。
仲村 馴染むけど、ふと目に留まる形が良くて。
でも、そこまで考えて、一度止まってしまったんですよ。
福永 どうしてですか?
仲村 ドアに掛けられるお店はいいけど、そうではないところが多いから、
その部分を解消したほうがいいとなったんです。
福永 どこのお店でも使えるようにするのも目的でしたもんね。
仲村 はい。そこからフック探しが始まりました。
福永 フック探し。
仲村 いざ探すと、しっくりくるものがないんですよね。
どこを探しても吸盤タイプのものや、質感が安っぽいプラスチックのものばかりで。
福永 言われてみると確かにそうですね。これで開発が遅れたと。
仲村 はい。見つけないと止まったままになるので、どうにか探しに探して、
ようやく見つかったのが、このスチール製のフックです。
福永 シンプルにかっこいい。
仲村 ですよね。ここから開発スピードが上がりました。
福永 その勢いで全10種類という展開にまでなったと。
仲村 小物だと色で遊べると思ったんですよ。
福永 色で遊べる?
仲村 看板や什器のように空間の印象を大きく左右するものは、
色で遊ぶのが難しいと思うんです。
福永 空間に馴染みやすい色を選びがちですね。
仲村 でも、小物だとそれが許されるというか。
差し色として使いやすいと思うんです。
福永 ドアの部分に派手な色でもお店の雰囲気を壊さないですね。
仲村 なので、そこは「店主さんの好きな色を選んで」で通用すると思い、
これだけの種類になりました。
福永 なるほど。あと、この商品はテンプレートの言葉が多いのも特徴ですね。
仲村 OPEN、CLOSEDはもちろん、
個人的には「We'll be back soon」をどうしても入れたくて。
We'll be back soonのデザイン
福永 なぜその言葉を?
仲村 個人店だと途中で休憩に行くことがあると思うんです。
その時にこの商品を使ってもらえたらと思って。
福永 これならお昼休憩に来店されたお客様も許してくれそうですね。
仲村 可愛いから写真を撮ろうとか思ってくれると思うんですよ。
あと、手書きが苦手なお店の人もいますしね。
福永 僕は致命的に字が汚いので、こういったものがあると助かります。
仲村 誰が使っても成立するし、これに出会ったお客様も嫌な気持ちにならない。
営業情報以上の役割を持てたら嬉しいですね。

お客様が必要としている。それならどんな仕様が嬉しいか。

辿り着いたのは、見慣れた形と豊富なバリエーション。アナウンスでは終わらせず、コミュニケーションとして成立するこのサインは、お客様のことを考えると、必需品な気がするのです。

Written by

福永英侍

PIECE OF SIGN 商品開発チーム。元「THE LATTE TOKYO」オーナー。約10年間休まず、渋谷区神山町で小さなコーヒースタンドを運営。当時の経験をもとに、店舗に寄り添う読み物も執筆中。