あなたの「好き」は武器になる

 

あなたの「好き」は武器になる

お客様のためにもなる、情報発信の考え方

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全ての店主が、情報発信をした方がいいと思っています。
先日、「あなたの好きを発信すればいい」と書きました。

でも、難しく感じる人もいると思うんです。
あるいは、文字通りに受け取ってしまう人もいる。

今回は、「好きを発信する」とはどういうことなのか、
もう少し掘り下げて書いてみようと思います。

例えば、カフェでよく見る発信。

「コーヒーが好きだから、お店を開きました」

悪いわけではありません。
発信しているだけで、十分すごいことです。

でも、足りない。

コーヒー屋をやっているなら、コーヒーが好きなのは当たり前です。
もう一段、潜ってみましょう。


コーヒーが好きになったのは、いつですか?
きっかけになったお店は?
忘れられない一杯は?

浅煎りですか、深煎りですか?
特定の産地に惹かれた理由は?

なぜ、ただのコーヒー好きだった人が、
自分でお店を開こうと思ったのでしょうか。

周りに理想の店がなかったから?
自分が納得のいく一杯を出したかったから?

こうやって潜っていくと、情報のフックが増えていきます。

どれがお客様の琴線に触れるかは、わかりません。
だから、フックは多い方がいい。


そして、情報発信はお客様のためでもあるんです。
特に、常連さんのため。

あなたのお店が好きなのに、それをうまく伝える言葉がない。

「コーヒーが美味しいの」

それだけでは、弱いんです。
美味しい店は、たくさんあるから。

だからこそ、自分のお店にしかない情報を渡してあげる。

例えば、僕のお店の場合。

  • 「東京牛乳」を使っている
  • この時代に深煎りを貫いている
  • 毎日お店を開けている
  • いつも同じ人がいる
  • 映画や本の話ができる

常連さんが誰かを誘う時、SNSで発信をするときのために、
"情報という名の武器"を渡す。

なぜなら、好きになってもらった人に申し訳ないから。
それが情報発信だと思っています。


忙しい。面倒くさい。

そう思う気持ちもわかります。
でもそれは、内向きの理由ではないでしょうか。

誰のために。何のために。
ここがブレなければ、発信はきっと必要だと思うはずです。

なぜ、お店を始めたのか。
何が好きで、なぜ好きになったのか。

自分のためではなく、来てくれている人のために伝える。
その人が困らないように。ちゃんと語れるように。

そんな人が、お店を救ってくれると、僕は思っています。

Written by

福永英侍

PIECE OF SIGN 商品開発チーム。元「THE LATTE TOKYO」オーナー。約10年間休まず、渋谷区神山町で小さなコーヒースタンドを運営。当時の経験をもとに、店舗に寄り添う読み物も執筆中。