組み合わせも、積み重ねも、自由自在
スタッキングモジュールシェルフ 開発秘話

 

組み合わせも、積み重ねも、自由自在

スタッキングモジュールシェルフ 開発秘話

スタッキングモジュールシェルフ

フレームにプレートを載せて、積み重ねるだけ。
シンプルな構造ながら、素材と色の組み合わせで無限の表情を見せる
『スタッキングモジュールシェルフ』。

企画開始から発売まで、実に2年以上。
その間に何があり、どんな試行錯誤を経て今の形にたどり着いたのか。

開発を担当した湯地さんに、福永が話を聞きました。

福永 スタッキングモジュールシェルフの企画は
いつから始まったんでしょう?
湯地 えっと…2023年8月からですね
福永 そんなに昔から!
2025年の10月に発売されたから、
発売までに2年以上かかったんですね
湯地 色々とありまして…
福永 その色々を聞いていこうと思います。
まず、この商品のきっかけはなんだったんでしょう?
湯地 表札、看板と開発をしてきたので、
次は店舗内で使うものを開発する意味があると思ったんです
福永 確かに親和性がありますよね
湯地 壁付の棚やラックなどを考えていく中で、
積み重ねるタイプのシェルフがあった方がいいかなと
福永 それはなぜでしょう?
湯地

置くだけで使えますし、
例えばカフェやアパレルでも、
すぐにディスプレイが成立するからです

福永 お店としては、買ってそのまま使えるのは楽ですね
湯地

ですよね。
ディスプレイ什器を内装の段階から
考えられる人って少ないと思うんです。

だから、後から置くだけで使えて、
かっこいいものなら需要がある
と思いました

福永 かっこいいですよね。
フレームもプレートも、素材・色を選べるから、
好きな組み合わせが絶対に見つかりますし
スタッキングモジュールシェルフの素材バリエーション
湯地 ここまで最初から様々な種類を用意するのは珍しいんです。
というか、うちではほとんどありません
福永 なぜこれは多くのバリエーションを?
湯地

サンプルが届いた時に
チーム全員のテンションが上がってしまって(笑)

オフィスには様々な素材のプレートがあるので、
それをあれこれと載せていくうちに、
どれも魅力的だとなった結果、今のバリエーションまで増えました

福永 この商品で初めて取り入れた素材もありますよね
湯地 そうなんです。
カラーMDFとクロメートとポリカはこの商品が初めてですね。
どんな素材も受け入れてくれる形でした
スタッキングモジュールシェルフの形状
福永 この形は何か参考にしたものがあったんですか?
湯地

どんな空間にも馴染む、普遍的な形にしたかったんです。
そしてたどり着いたのが、450mmの正方形。

ただ、最初は400mmで進んでいて、
そのサイズでサンプルを作ったんです

福永 それがなぜ450mmに?
湯地

サンプルは作ったんですが、
コストやリソースの問題でなかなか商品化できなくて、
ずっとオフィスに置かれていたんです。

すると自然と目には入るじゃないですか。
目に入ると考えてしまうんです。
どうにか商品化できないかなって。

それで月日が流れ、改めて取り組もうとなった時、
竹田さん(商品開発チーム)が450mmにしようと言ったんです

福永 なぜ450mmなんでしょうか?
湯地 スタッキングした時に900mmになるからです
福永 その高さが狙いなんですね?
湯地 竹田さんは店舗設計をしてきたので、
カウンターは900mmがちょうどいいことを知っていたんです。
なので、このシェルフもその高さに合わせた方が使いやすいと
福永 なるほど、店舗設計の経験が活きているんですね
湯地

とはいえ、やはりロットや単価の部分で
行き詰まりそうになりました。

ただ、企画をした当初よりも工場さんとの信頼関係はできていましたし、
話さないことには商品化できませんからね。
お互いに納得できるポイントを探して、商品化につながりました

福永

工場さんと調整を重ねたわけですね。

ちなみにこの商品は専用の名入れパーツがありますよね。
うちとしては珍しいと思います

湯地 うちでは、反対に名入れができない商品が珍しいですからね。
このパーツは偶然だったんですよ
スタッキングモジュールシェルフの名入れパーツ
福永 偶然?
湯地

実は別で開発している商品があって、
それがデスクの上に置かれていたんです。
それを何気なくシェルフに差してみたらピッタリはまって。

これよくない? となった結果、商品化につながりました

福永 本当に偶然ですね。
直接印字ができないぶん、こういったパーツはありがたいです。
「SALE」や「NEW ARRIVAL」など、
文字を入れたい人は多いと思います
湯地 今後も名入れパーツは増える予定ですし、
直接の印字も考えているので、
そこも楽しみにしていてください
福永 最後に、組み合わせが豊富なので、
開発者の湯地さんが選ぶ好きな組み合わせを
聞いてもいいでしょうか?
湯地 ステンレス×ポリカです。
商品ページでもメイン画像になっていますけど、
これは私が組み合わせを指示したんですよ
ステンレスフレームとポリカプレートの組み合わせ
福永 シンプルにおしゃれですね
湯地 透明感があるので商品が主役になりますし、
シェルフ自体の高級感も際立っていると思います

お店の人にとって使いやすいものは何だろう。
何ができて、どうなったら喜んでくれるのか。

突き詰めた結果、この形になり、素材も増えていった。

置くだけで完成するこのシェルフは、
きっとどんなお店でも様になるはずです。

Written by

福永英侍

PIECE OF SIGN 商品開発チーム。元「THE LATTE TOKYO」オーナー。約10年間休まず、渋谷区神山町で小さなコーヒースタンドを運営。当時の経験をもとに、店舗に寄り添う読み物も執筆中。