

【後編】〜店舗運営から見えたサインの大切さ〜
オープンで直面した悩みと、サインで解決できたこと
前半の記事では、漢方薬店 LAOSI をつくるきっかけについてお話しました。
ですが、いざ店舗をオープンしてみると思いがけない課題に直面することに。
後半は、オープンして突き当たった壁とそれを乗り越えた方法、そしてPIECE OF SIGNのはじまりについてお話ししようと思います。

「カフェですか?」と誤解され続けた開店初期
前半でお話したとおり、「漢方の入門店」としてしっかりとコンセプト設計したLAOSI。
ですがオープン当初は苦難の連続でした。
店舗の見た目が“シンプルすぎた”のかもしれません。
通りがかりの方に「ここは、カフェですか?」と聞かれることが何度もありました。
たしかに、入り口には小さな看板と「LAOSI」の切り文字だけ。
道ゆく人からすれば、何のお店か分からなかったのです。
しかも、たとえ「漢方薬店」だと分かったとしても、多くの人にとっては「自分には関係ない」と思われてしまう存在。
そこに大きな壁があると気づきました。
そして、 この壁を突破してくれたのが「サイン」だったのです。
暖簾と立て看板の”サイン“でお店が伝わり出した

そこで、「漢方入門薬店」というコピーと「LAOSI」のロゴが入った大きな暖簾をつけることにしました。
遠目からでも「ここは漢方のお店なんだ」と分かるように。
さらに 立て看板も設置して、「一包100円から買える」「初心者にもやさしい」といった具体的な情報 を載せました。
このサインのアップデートのあと、お店の前を通っていた人たちが、
「あ、ここ漢方のお店なんだ。」
「ちょっと 気になっていたんです。」
と、お店の中に入ってくれるようになりました。
そんな風に、 入り口に価格や雰囲気がわかる情報があるだけで、来店ハードルがぐっと下がったんです。
友人に紹介してくれる方も増え、明らかに空気が変わった瞬間でした。
この“実体験“が PIECE OF SIGNの立ち上げに

LAOSIを通じて学んだのは、「伝え方ひとつで、価値の届き方がまったく変わる」ということ。
どれだけ中身がよくても、外から分からなければ届かない。
でも逆に、 ちゃんと伝えられれば、人はちゃんと受け取ってくれる 。
この経験から、私は“看板の可能性”に本気で向き合うようになりました。
そして、LAOSIのように「いい中身を持っているのに、伝わっていないお店」が全国にたくさんあると気づきました。
そういったユニークな店舗を支えるために立ち上げたのが、今の店舗支援をミッションとしたサインブランド・PIECE OF SIGNです。
ファサードでお店の魅力を通行人に伝えるスタンドサイン・ウォールサイン。
ただ情報を示すだけじゃなく、デザインや名入れで雰囲気を格上げできるメニューサイン・ポスターサイン。
店先や店内のいろいろな場所で使えて、世界観もつくることができる卓上サイン・什器サイン。
どれも「店舗オーナーの自分が欲しいと思うか?」を基準に商品開発したものばかりです。
様々なカラー・素材が充実しているのも、お店のテイストにぴったりのサインが見つかるように。
ユニークでうつくしいお店の価値がちゃんと伝わるようなプロダクトを、日々開発しています。
より多くの人に愛されるお店を一緒につくっていきましょう。
こちらのページで、LAOSI の店舗内の様子を3Dビューアーでご覧いただけます。