店舗オープンに揃えたい 4つの必需品
店舗オープンに揃えたい 4つの必需品
元店舗オーナーが選ぶ、開業前の自分に教えたいアイテムたち

カフェラテスタンド 「THE LATTE TOKYO」の元オーナー、福永です。
今回は、開業前の自分に向けて書くつもりで、この文章を書きました。
約10年お店をやってきた僕が、店舗オープンの時に知っておきたかったこと。
開業準備中の方に、読んでいただけると嬉しいです。
「何を買えばいいんだろう?」
これは、僕がコーヒー屋さんを始める時、ずっと頭の片隅にあった問いでした。
看板に、椅子に、メニューを掲示するやつと…
頭の中でイメージをしては、あれは必要なのか、これは贅沢なのかと、ぐるぐると思考が回っていました。
「誰か教えてくれ」
この言葉は、僕だけでなく開業前の誰もが抱えている悲鳴だと思います。
誰かに聞いたり、探してみるけれど、ピンとこない。
どこにも良い答えが無い——だから、見繕ってみました。
僕が今、もう一度お店を始めるとしたら、最初に揃える物のセットです。
① メイン看板
② OPEN / CLOSEDサイン
③ 卓上サイン
④ メニューサイン
この4つを、今の僕ならまず最初に揃えます。
大きく分けると、「必需品」と「贅沢品」。
贅沢品と書きましたが、これはわかりやすく伝えるためで、
このセットに入れたということは、僕の中ではその全てが必需品でもあります。
では、一つずつ紹介しましょう。
①メイン看板
お店を始める時に必要なのが看板です。
説明するまでもないですね。
お店にとっては「名刺」でもあるし、「顔」でもあります。
選び方は好みで大丈夫。
スタンド看板なのか、壁付けタイプなのか、表札なのか。
物件やエリアによって制限があると思うので、それに適合した中で一番好きなもの選んでください。
とはいえ、そう言われると困る人もいるかと思うので、
悩んだらA-Frame スタンドサイン か BLOCK & BOARD スタンドサイン でいいかと思います。
定番が好きならA-Frame、ミニマルが好きならBLOCK & BOARD。
もちろん好みがはっきりしている人なら、Round スタンドサインもいいですね。
色や素材も豊富なので、合わないお店はないと思います。
置くだけで様になる看板は、"PIECE OF SIGN ならでは"だと、自社ながらに思います。
一般的な必需品は、スタンド看板だけです。
これ以降は「贅沢品」と捉えられてもおかしくないのですが、僕の中では間違いなく必需品です。
「じゃあもう十分かな」?
まあそう言わず、聞いてください。
②OPEN / CLOSEDサイン
OPEN / CLOSEDサインの価値は、開業前の人には正直なところ伝わりづらいかもしれません。
でも、実際にお店をやってみると、このサインの意味がよくわかるんです。
だからこそ、開業セットに入れました。
「メインの看板が出ていれば、お店が開いていると伝わるのでないか?」
そう思いますよね。
僕がそうでした。
看板が出ていて、椅子もあり、店内からは音楽が流れてくる。
そんな状況だった僕のお店で、最後まで無くならなかった質問が「やっていますか?」です。
お客様は、お店の人が想像する以上に不安なんですよ。
お店の前まで辿り着いたとしても、不安のせいであと一歩が踏み出せない。
だからこそ、わかりやすいオープンのサインを。
「やってますよ」
ただそれだけを伝えるだけで、不安を和らげることができるんです。
色も素材も選べるので、お店を選ばずに置けると思います。
立てかけるだけで、なんだかいい感じになりますしね。
わかりやすいけど、ダサくない。
そんな商品です。
③卓上サイン
これは間違いなく贅沢品ですね。
なぜなら、QRコードPOPは誰でも無料で貰えますから。
それの代替商品です。
でも、僕なら間違いなくこっちに変えます。
理由はシンプルで、「自分が選んでいないもの」がお店の中にあるのが、どうしても気持ち悪いからです。
まだそれがかっこよければいいんですが、あの手のPOPは主張してきますよね。
派手なカラーや大きすぎるサイズ、テカテカとした素材感。
あの光沢がしっくり馴染むお店って、正直どれくらいあるんだろう?と思っています。
レジ前は、来店したすべてのお客様の目に入る場所。
そこで「自分で選んでいないもの」が主張している光景を、自分は本当に許せるのか?
一度、問いかけてみてほしいんです。
お店の世界観を大切にしたい方には、検討する価値があると思います。
豊富な形と素材を用意しているので、お店に馴染むものを選んでください。
「そこまで意識してるんだ」
そう思ってもらえる商品です。
④メニューサイン
僕がお店をやっていた頃、最後まで正解を出せなかったのがメニューでした。
中身の話ではなく、表示の仕方について。
コルクのバインダーに挟んだり、ラミネートしたメニューを置いたり。
どれを使ってもしっくりこず、でも、どうすればいいのかもわかりませんでした。
バインダーに挟むタイプは、素材感とバインダー自体の主張が強すぎる。
あとは紙が湿気により捲れ上がってしまうなど、いくつかの問題点がありました。
ラミネートしたメニューは、どうしても安っぽく見えてしまいます。
街中の掲示板や、こだわりのない飲食店、活気のない商店街。
どこにでもある「紙を守るためだけ」のラミネートには、美意識がありませんからね。
少なくとも、「空間づくりにこだわりたいお店の答え」ではないと感じていました。
でも、良いものがなかったんです。
だから作りました。
メニューをプリントアウトして、付属のマグネットで止めるだけ。
ただそれだけで綺麗に見える商品です。
お店の名前も印刷できるから、特別感もありますしね。
これはメニュー表示の正解の一つだと思います。
この4つの商品が、僕がもう一度お店を始めるとしたら、最初に揃える物のセットです。
やってきたからこそ、「これさえあれば大丈夫」と伝えたい。
何を買えばいいのか分からない人の、最初の一歩の参考になれば嬉しいです。
