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    お店の将来のために、ラインを引く

     

    お店の将来のために、ラインを引く

    感情に振り回されないように決めたこと

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    ある基準まで現金がなくなったら、お店を閉めればいい。
    以前の記事で、撤退ラインを"現金"で決めた話を書きました。

    お店を始めると不安な毎日を送ることになる。
    お客様がひっきりなしに来るお店ならともかく、
    ほとんどの個人オーナーは同じ気持ちではないでしょうか。

    前にも書きましたが、僕は不安を分解していったんです。
    それは借金の返済計画を立てるためでしたが、
    お店の撤退ラインを決めるためでもありました。

    自分のお店は、続けてしまうことができる。

    日本語として正しいのか分かりません。
    ですが、撤退ラインを決めた当時の心境は、これでした。

    もし雇われだったら、撤退ラインはオーナーが決めるでしょう。
    売上なのか、利益なのか、はたまた他の理由なのか。
    何はともあれ、雇われている立場で撤退を決めることはないと思います。

    ただ、自分のお店は、自分で決めなければなりません。
    そこで顔を出すのが感情なんです。

    理屈で、ドライに、すんなりと撤退を決められる。
    そんな人はどれぐらいいるのでしょうか。

    続けてしまうことができる。

    この意味は、自分の給料を減らせば、借入をすれば、休みなく働けば——
    本来なら終わるべき状況でも、続けられてしまうんです。

    僕は自分がこうなる未来が見えていました。
    休みなく働くような人は、すんなりと撤退を決められるわけがないと。

    だから、決めたんです。
    現金が50万円を切ったら、閉店しようと。

    50万円という数字は、借金を重ねず終われるぐらいの金額から出しました。
    3.7坪と非常に小さなお店だったので、撤退費用もそこまで高くないんです。
    借入金は全て返していますしね。

    「50万円を切ったら物件オーナーに連絡し、半年後に退去する」

    こんな一文を、不安を分解した時に書いたんです。

    それでどうなったか。

    楽になりましたね。

    いつやめるのか、どうなれば終わりなのか。
    これが明確になり、悩むことが減りました。

    ずるずると続けてしまうことがある。
    それを、事前に潰しておく。
    これは、やばくなってから考えるのではなく、
    健全な時に落ち着いて考えるのが大切なポイントだと思います。


    あと、撤退ラインを決めた時に、もう一つルールを作りました。

    ボーナスラインです。

    不安が強いと、意味もなく現金を積み上げてしまうんです。
    僕は自分への消費すらストレスに感じるほど、お店に囚われていました。

    「この一瞬の贅沢が、未来のお店に影響するかもしれない」

    なので、遊びにも行かず、贅沢なんてした記憶がないぐらいです。

    でも、そんな日々が続くと、不意に思ってしまうんです。
    こんな人生でいいのだろうかと。

    贅沢をしたいわけでも、遊び呆けたいというわけでもなく、
    ただ単に、普通の生活すら楽しめないのは良くないんじゃないか。

    そう思い、ボーナスラインを決めました。
    現金が200万を超えたら、自分に還元すると。

    上限(200万)と下限(50万)を決めたことにより、メリハリがつきました。
    お店の拡大を考えず、ワンオペだったから出来ることではありましたが、
    これはなかなかに効果があったと今でも思います。

    お店と自分が一緒になってしまうのは仕方がない。
    だからこそ、理屈で割り切れないことがでてきます。


    その時の感情に従ってしまうと傷跡が大きくなったり、
    無為に時間を浪費してしまいますから。

    あと、人はピンチになると見て見ぬふりをしてしまうんです。
    確定申告が迫っているにも関わらず、領収証の束を放置してしまうように。

    お店がピンチになった時も、同じような選択をしてしまう人がいるんです。
    見ないふりをしても、状況は何も変わらないのに。

    なので、決めておく

    「自分は感情に支配されない」と自信がある人も
    決めておくべきだと思うんです。
    その時にならないと分からないですからね。

    理屈と感情、自分がどっちに転ぶかなんて。

    Written by

    福永英侍

    PIECE OF SIGN 商品開発チーム。元「THE LATTE TOKYO」オーナー。約10年間休まず、渋谷区神山町で小さなコーヒースタンドを運営。当時の経験をもとに、店舗に寄り添う読み物も執筆中。