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    数字を使って不安を分解する

     

    数字を使って不安を分解する

    固定費の洗い出しが第一歩

    数字の分解について

    「不安を分解する」
    過去の記事で何度かこの言葉を使ってきました。

    具体的に何をしたのか。
    一言でいうと、固定費の洗い出しです。

    僕がお店を始める時に唯一必要だと思って作った、
    簡単なスプレッドシートがありました。

    今日は、その内容を紹介しようと思います。

    早速ですが、僕が使っていたスプレッドシートの内容を紹介します。
    イメージしやすいように、具体的な項目を挙げながら見ていこうと思います。

    まずは、固定費の算定から。
    (※数字は一例です)

    • 家賃:80,000円
    • 光熱費:15,000円
    • 通信費:5,000円
    • 消耗品費:1,000円
    • 借入返済金:80,000円
    • 人件費・自分の給料:200,000円

    これを全部足すと、381,000円
    最低限かかる、月の固定費です。

    僕がお店を始める時に思い浮かんだのが、上記の6項目でした。
    (家賃 / 光熱費 / 通信費 / 消耗品費 / 借入返済金 / 人件費)

    ここで完璧を目指そうとしなくても大丈夫です。
    まずは思いつく限りの項目を挙げてみることから始めましょう。


    月の固定費が出ると、必要な売上が見えてきます。

    381,000円 ÷ 0.7(原価3割の場合)= 544,285円

    次に、この数字を単価で割って、1日の客数を出します。

    544,285円 ÷ 500円(単価)÷ 30日(営業日数)= 36.3人

    この客数にさっきの単価をかけると、1日の売上が出ます。

    36.3人 × 500円 = 18,150円

    これで全部出ましたね。

    • 固定費:381,000円
    • 損益分岐点売上:544,285円
    • 客数:36.3人
    • 一日の売上予算:18,150円

    まず、固定費を出す。
    すると、損益分岐点売上が出て、客数が決まる。

    それで、現実を見る。
    果たして、この客数は現実的なのかと。

    難しそうなら、単価を上げるか、固定費を見直す。
    単価を上げるには何をしたらいいか。どんな商品を作ればいいかを考える。
    家賃が高すぎるならエリアを変えるか、自分の給料を見直すか考える。

    「ポスティングや広告を使って客数を増やす!」

    これを、僕はおすすめしません。
    というのも、未確定すぎるからです。

    恐らく、実際にやってみた経験がない人が多いと思いますし、
    チラシを何枚配ったら客数がどれぐらい増えるかを、
    パッと答えられる人はいないでしょう。

    客数よりも、単価と固定費はコントロールできるので、
    こちらで調整をするのがいいと思います。


    恐らく、カフェの経営本にはもっと正しい事が書いてあると思いますが、
    まずは自分の頭で考えてみましょう。

    考える習慣をつけるのはもちろん、
    自分の肌感としてこれらの項目を把握する大切さを知っておくべきだと思うんです。

    僕も先ほど挙げた項目には税金や会計ソフト、税理士代などが抜けていて、
    少し痛い目にあいました。

    でも、2年目にはその項目を足し、単価を調整すると、
    そこまで大きく外れてないことに気がつきました。

    数字がわかると、お店の状態が良いのか悪いのかがわかります。
    今、お店がどんな状態で、何をしなければいけないのか。
    現状を把握することで、次の行動に移せるんです。


    不安があるのは、わからないから。
    何がわからないって、お店が健全かどうかだと思うんです。

    10分もかからない作業だと思うので、
    把握をしていない人はやってみてください。

    僕は初年度に作ったこのスプレッドシートを、
    10年目になっても項目を追加しながら使っていました。

    これからお店を始める人も、始めたばかりの人も、
    不安を分解すると少しは楽になりますよ。

    Written by

    福永英侍

    PIECE OF SIGN 商品開発チーム。元「THE LATTE TOKYO」オーナー。約10年間休まず、渋谷区神山町で小さなコーヒースタンドを運営。当時の経験をもとに、店舗に寄り添う読み物も執筆中。